②からの続き
事実は事実として受け止める必要がある。
私が理解できないだけで、実際にそこに通う多くの人がいるわけだ。
一緒にいた社長は、「大将はああいう人だし、慣れてくりゃあ酒も美味しくなるんだよ。」と言われていた。
もしかすると、お客は「不快で過酷な状況」を楽しんでいるのかもしれない。
私は我慢が大嫌いだが、それはかなりの少数派の日本人だ。
99.99%の日本人は我慢が大好きだ。
だからあえて無意識に毎朝、満員の時間帯に合わせて電車に乗っている。
立ち呑み屋は、皆が大好きな「我慢」を提供しているから、流行っているのではないか?
私は常々一切我慢しないので、単にその店は苦痛なだけであったが、ほとんどの人は我慢が大好きなので、強烈に我慢を強いてくる店にははまってしまうというわけか?
これが正解かどうかはわからないが、私の中では納得できる仮説だ。
世の中にはまだまだわからないことが多い。
我慢を売って儲けるのは簡単かもしれない。
「何か簡単に売れるものないですか?」とコンサルを求められたら、「じゃあ我慢でも売ってみては?」と答えていいのかもしれない。
しかし、本質的にそれは卑劣な商行為だ。
本当に売るべきものは、我慢なんぞつまらんものではなく、感動だ。
そのほうがはるかに難易度は高いだろうが、とびっきりの感動を売ったほうが楽しいはずだ。
感動こそ、真に売るに値するものだ思う。

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