つい飲食店を経営してしまわないよう注意しましょう
今日は 廃墟不動産投資をはじめ、不動産やその他ビジネスで成功した人や、
ある程度稼げるようになった人に対して、
お伝えしたいことを書きます。
非常にシンプルに、やってはいけないことを伝えます。
それは、飲食店経営に手を出すことです。
人は皆、まるでDNAに刻まれているかのごとく、
ビジネスに成功するとなぜかその次に飲食店を始めようとします。
そして、飲食店はよほどの超高級店や長期的な戦略を持ったcleverな大資本でない限り、
決して儲からない仕組みになっています。
ちなみに日本以外の国においてはそうでもないので、
もしどうしても飲食店を始めたいなら海外へ行くべきです。
廃墟不動産投資をはじめ不動産投資は様々なビジネスにつながっていきます。
つまり、自然と関連ビジネスが派生します。
例えば、今であれば民泊を始めるとまだまだ十分に稼げる情勢ですし、
不動産の稼ぎ方を教えることはあまりにありきたりな既定路線ですし、
私はそんな競争の中に入りたくないため 、
あえてコンサルやスクールを必死で売ろうとはせず、
リアルにいろんな人と交流したいのと、
ただ単に旅することやみんなで語らうのが好きなので、
他にも、派生するビジネスとして、
ちょっとした工務店だったり遺品整理とか片付け屋さんだったり、
お宝がしばしば空き家から出てくるので古物商とか、
人によっては管理会社や不動産仲介業を始める人もいます。
すなわち、不動産投資はいろんな関連ビジネスにもつながっていきます。
しかしながら、多くの人は成功してしまうと、
ついつい飲食店に手を出します。
そして、ほぼ全員がきれいに失敗します。
それは元から飲食業を志している人も同じです。
飲食店で儲かるのは長期の損失の垂れ流しに耐えられる大資本を持っている企業か、
超絶うまい料理を超絶高い金額で完全予約制で在庫を抱えることなく提供する特別なシェフや超一流の料理人の店のみです。
その他の、特に一般人が始めるような飲食店は、ほぼ全員が損しています。
例えば、売上から家賃や材料費やアルバイトの人件費を引くと、
ほとんど何も残らないような人がほとんどです。
賢くもなくセンスもない一般人が飲食店を始めてしまうと、
借金が延々と膨らんで自己破産するようなケースも多いです。
繁盛しているように見えても、実は店長や経営者がタダ働きしていたり、
20年かけて借金を半分返すのにやっとだったりします。
元から調理師などの学校に行って飲食業を志していたかどうかに関わらず、
日本において飲食業は、先ほど申し上げた、
大資本を持つ大企業かすごいシェフや料理人しか儲かりません。
廃墟不動産投資や普通の不動産投資やあらゆる他のビジネスで成功した人でも、
どんなに経営のノウハウを持っていて優秀な人でも、
飲食業に手を出すと業界の構造的にほぼ必ず損してしまいます。
本来、サバの味噌煮定食は4000円ぐらいで提供しないと利益が出ないのですが、
それでは誰もお客さんが来ないので、
結局780円とか980円で提供することになり、
ビジネスではなく無償提供のような形となります。
なお、住宅街の中に点在する中華料理屋や、
いつもガラガラのインド料理屋がなぜつぶれないのかは、
ビジネスの裏側や本質を学ぶ良い学習素材なので、
気になる方はちょっと頭を使って研究してみてください。
田舎のシャッター商店街の、老人でさえなかなか着ないような極めてダサい商品しか売っていない服屋さんがつぶれない理由も、
同じような学習素材です。
飲食業で儲けるのは、例えて言うなら、
30歳になってからプロ野球選手になろうと未経験の人が志すのと同じぐらい難しいことです。
スーパーで買い物している一般の専業主婦の小太りのおばさんが、
今さら紙の雑誌のモデルで生計を立てようとするのと同じぐらい難しいことです。
飲食業に手を出そうとするぐらいなら、
配管工とか自動車の部品工場を始めるほうが、
まだよっぽど採算の合う可能性が高いです。(written by 廃墟不動産投資家)
Comment
飲食店はやってませんが、工務店や不動産仲介、賃貸管理、コワーキングスペースやレンタルスペース、民泊にも手を出しましたが、どれも単体では経営が厳しいですね。