入居者の同時多発的退去の問題 その4

廃墟不動産投資家の村上祐章です。
その3からの続き 同じようなケースですが、
私の中では、平均的な不動産投資家や賃貸経営者の半分ぐらいにまで物件をきれいに直し過ぎて、
一般的な人を入れてしまったときも、退去につながってしまいます。
きれいにした物件だと、その分、良質な人が入りますが、すぐに出て行きやすい傾向です。
保証会社にサクサク通るような、普通に仕事している入居者だと、
他の物件へ自由に転居できるので、
しばらくすると、より良い条件を求めて物件を探すことが起きます。
そもそも、物件がきれいだと、
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激安家賃のボロ物件をDIYして自分なりの部屋を作って住んでいる入居者とは違って、
どうしても部屋へのこだわりや愛着がわきにくいはずです。
自分で苦労してDIYし、長い時間をかけて物件を直した人だと、
ものすごく思い入れが強くなって、なかなか出て行きません。
コロナ前の不動産プチバブル時代、具体的には2018年と2019年には、
とりわけ京都で、無理やり入居者さんに退去をお願いしないといけないケースがいくつか起きました。
今、私に起きている同時多発的退去の問題とは逆です。
その時は、好景気だけでなく 初の本格的なインバウンド需要が高まり、
京都では地価が爆発的に高騰し、空き家を放置していたような オーナーですら、
何人かは建物を解体して売却することを決めてしまいました。
私は主に廃墟不動産投資で、オーナーから空き家を借りて入居者に貸しているので、
借主と貸主の両方の立場です。
借主として徹底的に拒否することはできたのですが、
多額の立ち退き料が用意されていたので、
入居者に対して 貸主として、退去の交渉にあたりました。
入居者に支払う分よりも多い立ち退き料を、
オーナーから確約が取れたので、
私は金銭的に損しませんでした。
ボロ屋を徹底的にDIYしてきた一人のある入居者は、
弁護士を使って必死で抵抗されました。
立ち退き料が最大600万まで確約されていたので、
金銭的には解決したのですが、
そもそも本当に、ものすごく嫌がっておられました。
すごく経済的に貧しい人だったのですが、
「金では解決できない」と本気で言っておられました。
私も心苦しく、何かお詫びしたらいいのかずっと分からないままでした。
入居者が DIY すると、そこまで 物件に愛着が出るものです。
地価が高騰するエリアだと立ち退きは大変なことになりますが、
そういう例外的なケースを除き、
入居者にはしっかり DIY してもらうと、
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つまり、あまり完成した状態で物件を提供しないことが、
安定した入居に対して私は重要だと考えます。 その5に続く (written by 廃墟不動産投資家)