なぜ、一流のホワイト企業勤めでも退職すべきなのか?
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私の友人に、「日本一年収の高い平社員」がいます。
私が勝手に名付けただけなので、
本人はそうした意識ではないようですが、
その彼は今まで、
転職すればするほど給料がどんどんアップし、
高卒で無資格ながら、どんどん仕事が楽になって年収も増えていき、
30代でほぼ働かず年収1000万のサラリーマンとなりました。
そんな地位を軽くほっぽり出し、無職でぶらぶらしていた時期もあるそうです。
ちなみに、その彼が40代になって転職した、
在籍中の今の超一流ホワイト企業では、
役員や専務たちとほぼ同等の給料をゲットし、
年収は1500万ほどのようです。
なんと立場は平社員です。
人の心に寄り添うのが得意な優しさを持っているので、
就職戦線でも、東大卒でたくさん資格を持つ新卒の人達にも常に楽勝で選ばれてきました。
その彼に、一般的な上場企業の雇われ社長が得ている給料について、
衝撃の事実を知らされました。
驚くことに、逮捕されたカルロスゴーンさんのような人は例外で、
一般的な超一流企業の雇われ社長の給料は、
わずか2500万程度しかもらっていないみたいです。
金額の割りに差っ引かれる税率が高い辺りの年収なので、
実質の年収、つまり手取りは1500万ほど、
すなわち月に100万ちょっとということです。
平社員から上場企業の社長まで上り詰めるような人は、
並々ならぬ苦労を重ねてこられたと思います。
まるで公務員のように皆同じような顔や雰囲気になってしまっていることからも容易に推察できる通り、
新入社員の20代から雇われ社長に昇格する60代までずっと、
上司に気に入られることと社内派閥間の調整と融和に気をもみ続けてきたわけです。
入社一年目でいろいろ経験を積み始める時期に、
上司に気に入られることと社内派閥間の調整と融和を常に意識することを覚え、
好景気や不況で会社の業績が激変するような時代も、
上司に気に入られることと社内派閥間の調整と融和に神経を集中し、
同僚達が子どもと遊園地で家族サービスに励んでいる年代でも、
上司に気に入られることと社内派閥間の調整と融和を常に優先してゴルフに行き、
自分のことなどもってのほか、お客よりも社会よりも取引先よりも、
上司に気に入られることと社内派閥間の調整と融和を最も重要視し続け、
何百人もいる同僚たちの中からたった一人、
社長にまで昇格していった我慢続きの人生です。
上司に気に入られることと社内派閥間の調整と融和のためなら、
長時間残業も休日出勤も何でもこなしてきた40年以上の結果が、
たかだか年収2000万や3000万というのは、
現代ではあまりに夢の無い絶望的な数字ではないでしょうか?
初期費用の要らない廃墟不動産投資ですら、
数年以内で、上場企業の雇われ社長が得ている「実質の月収」の100万を達成することはさほど難しくありません。
しかも、不労所得です。
会社に行かなくて済みます。
ずっとぶらりと旅しながら生きていても、特に変わらず収入が得られます。
上場企業の雇われ社長は、社長になる前と同じく、毎日朝から夕刻まで会社に出勤し、
普通にオフィスで働いているそうです。
現代の世を見渡せば、副業や自営で年収2000万ぐらい稼いでいる若者はうじゃうじゃあふれています。
サラリーマンや若い人が会社を辞めて年収が急に5倍とか10倍になるのはよくある話です。
今どき、大して自慢できることでもなくなりました。
生活保護で悠々自適にYouTubeとスマホゲーム三昧の暮らしを送っている人と上場企業の雇われ社長とでは、
世間体という点では天と地の差があるものの、
本質的な豊かさにほとんど違いが見られません。
超一流の上場企業にも関わらず雇われ社長の低年収っぷりは、
率直に、人生の使い方としてあまりにもったいないと思ってしまいます。
どんな職業でも毎日が面白ければ素敵な人生なのですが、
上司に気に入られることと社内派閥間の調整と融和という日々が充実してこの上なく楽しいとはとても想像できません。
この事実を参照するに、
ホワイト上場企業や超一流企業であろうが、
日々が面白くなければ躊躇なく会社を辞めることを確実にお勧めできます。
ちなみに、私の友人の、スーパーホワイト超一流上場企業に勤める「日本一年収の高い平社員」は、
一般サラリーマンの誰もがうらやむ年収と異例尽くしの特別対応にも関わらず、
退屈な日常に何となく嫌気が差してきたため、
退職して新たに全くの未経験の慈善事業を始めるみたいです。
人の心に寄り添うのが得意な優しさを持っているので、
そこでも楽々とうまくいくはずですね。(written by 廃墟不動産投資家)