超絶真面目から、成果につながることだけやる「ちょい真面目」への変革で人生を劇的に進化させる
超絶真面目というのは、 日本人の長所でもあり短所でもあります。
とにかく、日本人は世界的に見て狂ったように超絶真面目です。
中には、若くて元気なのに仮病を使って生活保護で悠々自適な暮らしを送る人もいますが、
制度のゆるさからすれば、そうした不正はかなりの驚くべき少数であり、
公務員やサラリーマンや自営業者をはじめ、
トラックドライバーから居酒屋のバイトの店員まで含めてほとんどの人は、
みんな恐ろしく超絶真面目です。
超絶真面目であることがなぜ、短所にもなってしまうのか、
先日の、超絶真面目ではなくちょい真面目程度な私の体験談を述べてみます。
私は、各自治体で無料で受けられる健康診断めぐりを習慣としていますが、
ある検査で、役所の保健センターの職員3人が受付でした。
この3人が担う仕事の役割に、超絶真面目ではなくちょい真面目程度な私は驚愕しました。
まず、若い女性が「こちらにご住所とお名前を~」と用紙を差し出します。
健康保険証を提示しているので、それをコピーすれば済むことなのですが、
もちろんそんな反論は脳内にとどめて、何も言わずに記入しました。
そして、その隣にいる高齢の女性職員が、
何と、私が記入した住所や氏名などを、ほとんど同じ用紙に書き写しているのです。
しかも、高齢であるため、手も震えていて、メガネを外したりズラしたり、書写するのに手こずっています。
さらに驚くべきは、その高齢の女性職員の後ろに、
まるで試験官のごとく中年の女性職員が立っていて、
高齢の女性職員がしっかり書写できているか、
原本と書き写した紙との記載事項が一致しているかをチェックしているのです。
多くの役所には、雇用の確保、すなわち人件費を増やすために、
1人ができることを2人でやる、1時間でできることを2時間でやるという文化が広がっているのは何となく理解していますが、
それにしても、本来は健康保険証のコピーだけで済み、
または諸般の事務事情で来庁者に住所などをわざわざ記入させるにしても、
その用紙を複写式にすれば、各部署に保管しておくことができるはずです。
それなのに、3人の大切な労働力が、
住所を書き写したり、その書写が成功したかどうかを確認する作業に勤しんでいるのです。
これはひとえに、あまりに超絶真面目だからこそ、効率的に物事を考えたり、
「もう面倒くさいから、用紙を複写式にしようよ」
「そもそも、保険証をコピーすればいいんじゃない?」
「いやいや、コピーすら要らないよ スマホで写真にしてクラウドにアップしておけば一番楽だよ」
などと意見したりしないのです。
逆に、例えば、災害に遭遇した人が苦しんでいて、一人ひとりのその話に耳を傾ける、
といった仕事であれば、効率化すべきではありませんし、
本来やりがいもあることです。
1年に300人程度しか話を聴けなかったとしても、
社会に貢献できたという実感は残るはずです。
そして、実際に人の役に立っています。
しかし、そもそも用紙を複写式にすれば済む書類を、
3人がかりで延々と毎日書写していっても、
誰の役にも立たず、社会への貢献も皆無だと断言できます。
それなのに、黙々と無駄な作業を毎日続けてしまうのは、
「やれと言われたことは、やらなければならない」
「決まっていることだから」「常識だから」
「皆がやってるから」「今までやってきているから」
とそのまま受け取ってしまう、楽してサボることなど一切想起しない、超絶真面目思考以外の何者でもありません。
話を、私の廃墟不動産投資の世界に移すと、
私は、空き家のオーナーを探す際に、
空き家の有効活用のチラシは不要だといつも述べているのですが、
なぜかほとんどの人が、
「そうは言っても、『空き家問題の解決のために』『空き家を再生して地域を活性化します』程度は書かなくっちゃ」
となぜか空き家の有効活用のチラシを制作し、
そのチラシの作成と配布という、成果につながらない無駄な作業を始めてしまうのです。
成果を度外視して無駄な作業を滅私奉公的に延々と続ける「超絶真面目」から、
成果につながることだけを必要最低限で済ませる「ちょい真面目」な状態に、仕事も暮らしも移行させれば、
人生の何事においても、今までの3分の1の労力で3倍以上の成果、すなわち約10倍の時間対効果が得られます。
例えば、必死で勉強してそれなりの成果を出すのではなく、
全然勉強せずに何の成果も出せないのでもなく、
勉強法だけを勉強してほとんど勉強せずにそれなりの成果を出す、
といった思考の転換です。
つまり、超絶真面目な思考を大幅にちょい真面目程度な思考に切り替えることを、強くお勧めする次第です。(written by 廃墟不動産投資家)
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