高学歴であっても、自分の頭で考えない人が多過ぎる理由とは?
最近の不動産の書類では、
契約書に「反社会的な組織を排除する」「反社会的な組織とは契約しない」などと、
反社会的組織についてかなりしつこく細かく多行に渡って記述されています。
さらに、そんな契約書とは別に、別紙で反社会的組織排除の確認書などを取り交わすことも増えています。
反社会的組織とは、平たく言えば、警察から暴力団とかヤクザとして認定されている、
皆さんも名前を聞いたことのある○×組、△□組などのことだと思います。
そうした反社会的組織は、丁寧に組員の名簿や組織図を作成し、警察や諸官庁に、
「ワイらは反社会的組織じゃけぇの!」と届け出し、正式に反社会的組織として登録されています。
そして、暴力団対策法などで厳しく取り締まられています。
そのため、例えば、近所の通行人とか世間一般の人にやみくもに危害を加えることなどはもちろんあり得ない感じで、
警察の徹底的な監視のもと、普通の人や企業よりもより一層、法令や社会規律を守りながら活動しなければなりません。
一応、ちょっとは悪いことをどこかでやらかしていると思いますが、
少なくとも、隣近所とかごく一般の人を恐喝したり殴りつけたりするようなことはまず考えにくいです。
逆に、反社会的組織として登録されず、こっそり集まって老人に電話をかけて詐欺活動するグループや、
全くの個人でありながらも、いつも、周りの関わる人をうまくだましたり、
画面の中でデータを盗んで他人の口座の金や情報を奪ったりしている詐欺師やハッカーたちは、
どう考えても正式な反社会的組織よりたちが悪く、契約してはならない相手です。
多くの人はなぜか不思議なことに、
反社会的な活動をあまり行わない反社会的組織を徹底的に拒絶し、
反社会的に活動している、反社会的組織ではない人は書類だけで易々と受け入れてしまいます。
自分の頭で一から考える人はかなり珍しいようです。
つまり、ちょっと極論っぽくまとめると、
「私達は反社会的組織です」と真面目に登録している人たちを書類で執拗に拒絶し、
「私は普通の人です」と完全に嘘をついて悪いことばかりしている人を、無条件に受け入れているわけです。
誰が本当に悪い人で、どういった団体が悪い組織なのかはすぐに分からないわけですが、
少なくとも、全く何も考えず、ただ決められた書類だけを事務的に処理しているだけでは、
実際に他人の財産を奪ったり世間に迷惑をかけたりするような人を排除することはできない、
という現実を一考してみることをお勧めしたいです。(written by 廃墟不動産投資家)