トカゲから考える貧富の差 前編
・コロナ不安症による経済の影響は?
非科学的で過剰なコロナの不安が社会に蔓延し、
依然として経済の回り方が従来の半分程度で推移しています。
旅行関係や飲食の業界は半分にも満ちません。
数ヵ月前まで、私は、このような状況では皆の経済状態がボロボロになると思っていました。
倒産や失業で社会が大混乱するはずだと考えました。
しかし、驚くほど日本社会は安定しており、
ほとんどの人が顔面を伝統的なイスラム人女性のように隠していること以外、
特にこれといった経済的な影響は見えていません。
株や不動産の価格もなぜか上がっています。
・意外な貧富の差の発生
豊かな人も貧しい人も、経済的に大きな打撃を受けると思っていましたが、
今のような状況は予想していませんでした。
しかし、貧富の差は一気に増大していることが観察できます。
貧しい人へは政府が全力で社会を支えているため、
失業もさほど増えず経済状況は以前のまま変わっていないような気配ですが、
豊かな人はさらにお金を手元に持つようになりました。
まず、今は海外へは国際便が欠航しているので旅行できず、
飲食店での交流も控えめで、パーティーなどの集まりもかなり低調です。
豊かな人は海外旅行や社交関係に毎月50~500万ぐらい使っていることが多いのですが、
それがほとんど貯蓄というか、支出されないままの状態となってしまいます。
必然的に現金や余裕資金がさらに増え、投資、すなわち株や不動産に振り分けられます。
ゆえに、株や不動産の価格がコロナ経済下においても堅調なのです。
また、これは非常に重要な論点なのですが、
今は国民全員に10万円のほか、自営業者は100万、法人なら200万が給付されますし、
事業所の家賃も補助され、市によっては休業補償も支払われます。
また、一般的には紹介されていませんが、
おびただしい種類のコロナ給付金・補助金・助成金の予算が次々に組まれ、
富裕層の人達は、所得制限が課せられていない限り、
そのようなお金にはことごとく食い付き、コツコツ申請して資金を増やしています。
コロナ融資も、無担保・無利息で、もし欧米レベルで感染者が増えれば返済不要となる可能性があるので、
たくさん現金を持つ人も積極的に申請しているようです。
今までの金利のかかるローンの残高を、コロナの無利息の融資で返済してしまえば、
豊かな人の毎月のキャッシュフローはさらに増えることになります。
皮肉なことにコロナバブルの様相を呈してきています。
一方、貧しい人は住民票を取るのが面倒だったり、
通帳のコピーなんて重労働だと思ったりして、
10万円の申請すらサボる人がいるそうです。
社会福祉協議会から20万がもらえたり、
元から制度として家賃が免除されていたり、
そもそも生活保護で「実質」年収500万など至れり尽くせりの施策が多岐に渡って取りそろえられているのに、
貧しい人は無意識になぜかお金を毛嫌いするので、
そうした情報は徹底的にスルーし、
もし誰かに教えてもらったとしても、書類を提出しなかったり、
「そんなうまい話は嘘だ」などと情報提供者を批判したりします。
・トカゲの例え話 by 廃墟不動産投資家
さて、トカゲと貧富の差という関係性について、本題を回収します。
私が考えたのですが、ある団地の男子小学生の話があります。
その少年はトカゲが大好きで、いつも山や森へ虫かごを持って収集に出掛けていました。
家にはもうちょうど100匹のトカゲを持ち帰っています。
少年はトカゲのことを宝物のように大事にしています。
そして、その少年は、「自分ばかりトカゲをたくさん持っているのは申し訳ないから、周りの人にも少し分けてあげよう」と考え、
団地の各住戸のポストに1匹ずつ、新規で収穫したトカゲを入れていきました。 後編へ続く (written by 廃墟不動産投資家)
Comment
たまに楽しく、そしてちょくちょくお灸をすえられる記事を読ませていただきありがとうございます。
★コロナの事業給付金を申請し、無事とおりました。村上さんのおっしるとおり、申請してみました。
年間の売り上げがたった20万しかない個人事業ですが、20万全額給付されました!ありがとうございます。
1億持ってるのに5000万ぐらい申請している人もいるので、
もっと取得しても全然問題ありません!