どういう入居者なら追い出すか?前編
賃貸の運営で、どういう入居者を追い出すかについては興味を持つ人も多いと思います。
廃墟不動産投資において、追い出す基準は、家賃の滞納か、オーナーの強い意向です。
なお、法的にはどのような手段を使おうがすぐには追い出せない、と思っておられる方は、
私のコンサルを受けることをお勧めしたいです。
追い出す方法はもちろん違法ではないものの、ブログではあまり書けないからです。
ある程度名の通った大学を卒業してそれなりの企業に入ったような、
いわゆる「まあまあ賢い人」こそ、私のような頭の柔らかい系の人から学んでほしいです。
話を戻しまして、家賃をずっと滞納するような入居者は全力で追い出すことに躍起になるべきです。
そして、通常の賃貸では考える必要のない、オーナーの強い意向については、自身の判断が問われます。
廃墟不動産投資で貸しているのは自分の物件ではないので、
家賃は滞納していなくても、オーナーが入居者を追い出すよう強く望む場合、
どちらの意向を尊重するか、つまり、貸主か借主か、どちら側に立って対応するのかを自分が決めなければなりません。
オーナーが、滞納していない入居者に出て行ってもらいたいと思う理由は、
その人を異常者だと捉えているからです。
私は、家賃の滞納とは別で、入居者のことを下記の4つに分類できると独自に考えます。
①日本国民の8割を占める、超真面目な人
②超真面目な人から見れば不真面目だが、社会的にも本質的にも普通な人
③社会的には異常だが本質的には普通な人
④本質的に異常な人
①の超真面目な人というのは、具体的には、
特に会社から決められていないにも関わらず仕事中はきっちりネクタイを締めてスーツを着て、
レストランでは店員に指示されるまで中に入らず、
トイレがどんなに混んでいても多目的のほうは使わず、
捨てる場所が見付からなければ一日中カバンの中にゴミをため込み、
誰もいないド田舎でもずっと鼻と口を覆って白いマスクを付けています。
日本国民の8割を占めます。
世界や地球の基準から見ると真面目過ぎておかしな人種なのですが、
このような人がオーナーから異常者だと思われることはめったにありません。
②の人は、具体的には、
流行りの髪型でポケットに手を突っ込んで歩き、
女性なら露出が多めで化粧が濃く、
深夜にコンビニに出かけ、お客への敬語は「です」ではなく「〜っす」とフランクで、
人がいない場所では地面にしゃがみ込んでタバコを吸い、
自転車に乗りながらスマホで通話しています。
つまり、大企業の正社員や公務員ではなく、
昔は少しだけヤンキーだったり、今は水商売や現場仕事の人だったり、
中卒や高卒だったり、趣味はパチンコや車いじりだったりします。
日本国民の1割9分を占めます。
世界や地球の基準から見ると極めて標準的な人達ですが、
たまにオーナーから異常者だと思われてしまいます。
しかし、社会的にも本質的にも、全く異常者ではありません。
このような人達を、不真面目でろくでなしだと陰口を言い、
滞納していないのにオーナーが追い出そうとするならば、
徹底的に入居者の立場となって共に戦うべきです。
深淵をのぞくとき深淵もこちらをのぞいている、みたいな感じで、
ちょっとしたことで他者を異常者だと捉える人こそ異常者と言えます。
ここまでは、多くの人がまだ理解しやすいところでしょう。