どういう入居者なら追い出すか?後編
前編からの続き
③の「社会的には異常だが本質的には普通な人」に分類されるのは、
法律を破ったり社会的にバッシングを受けたりするものの、
他人を傷付けたり裏切ったりだましたりしない、
「本当は良い人」「根は悪くない人」です。
具体的には、
バイト先や職場で決められた服装やマニュアルに従うことができなかったり、
5~10年に1度のペースで薬物で捕まっていたり、
刑務所から出所してから賃貸住宅を借りられなかったり、
身体の至る所が入れ墨で人と話すときは常ににらみつける感じだったりするものの、
仲間がピンチのときは自分の危険を顧みずに助けようとしたり、
恩義を感じた相手には必ずそれに報いようとしたり、
だまされるかどうかを考えずにまずは人を信じてみようとしたり、
政府や大企業には厳しく弱者や子供には優しかったりするような人です。
こういう人達は、真剣に人格を認めて本心で接すると、誰かから金を盗んででもきっちり家賃は払ってくれます。
つまり、社会的なルールや立場は脇において、人間同士として、一対一の関係では信用に値すると考えます。
日本国民ではレアな人種ですが、激安の賃貸住宅には結構こういうタイプの人が潜んでいます。
このような人はオーナーから嫌われて遠回しに退去を迫られます。
通常の不動産投資家や家主・地主も、このタイプを徹底的に避けようとあの手この手を使います。
しかし、このタイプの入居者なら、私は積極的に受け入れます。
実は、この③に属する人こそ、入居者に最も適しているのです。
仮にオーナーが退去をほのめかしてきても、家賃を滞納していない限り、
全力で入居者の立場で居住の継続を死守します。
また、多くの賃貸住宅に入れないため、不人気物件に来てくれたり、
家賃の割にボロいような割高な物件にも住んでくれます。
ときには、雨漏りするとか水道が出ないといった、
さすがに廃墟不動産投資であっても貸主であるこちらが負担すべきトラブルであっても、
「これぐらいのことで迷惑をかけたくない」という想いで自力や自費で直してくれます。
最後に、④本質的に異常な人というのは、法律を守っているかどうかに関わらず、
人としての感情が欠落していたり、存在そのものが悪であるようなタイプです。
具体的には、家賃を払っていないのに「払った」と無限に言い張ったり、
庭に大量の糞尿をばらまき、近所からの苦情を受けて注意したら狂ったように延々と逆ギレを続けたり、
物件の壁に「私は大家に殺されます」と紙を貼ってこちらが嫌がる状況を心から楽しんでいたり、
誰かが苦しむ姿を心底から喜び、関わる人の全てを困らせ、それを生きがいにするような人です。
このような人種は、どのように丁寧に真心で対応しようが、
全く通用せずに普通に裏切ったり家賃を無視したりします。
たいていは社会的にもアウトな人達ですが、
本質的に入居者としても人間としても決して信用できません。
そのような人種を全く知らない読者さんも多いと思いますが、
ボロ物件を貸し出す世界において、③「社会的には異常だが本質的には普通な人」よりも数は上回ると思います。
ジモティーでどんなにやり取りしても名前を言わない人や、
「いまからすめますか やちん後はらいます すぐ鍵、ください きょうじゅう」
などとメッセージしてくるような者は④「本質的に異常な人」です。
平たく表現すると、人間のクズ、血の通わない悪魔です。
もしこのような人種を入居者として迎え入れてしまったら、
オーナーと共に何としてでも退去させなければなりません。
ここで、どのように退去させるかについては、前編の冒頭で記載したように、
ブログではちょっと伝えられない極秘系のノウハウを持っているので、
気になる方は、私のコンサルを受けたり、イベントに参加したりして直接私にお尋ねください。
法の範囲内で、裏技をオフラインでお話しします。(written by 廃墟不動産投資家)