頭が良くてアホな方へ
至極当然のことながら、動物界に凶暴な狼と従順な犬がいるように、
また、大きな象や小さなリスがいるように、
人間界にも賢い人とアホな人がいます。
賢いとは頭が良い、アホとは頭が悪いことですが、
言葉の定義をどうするかが今回の記事では大切です。
地方によって、また業界によって定義はさまざまかと思います。
ここでは、頭の良し悪しは学歴や勉強や知識のことで、
賢いかアホかは、地頭の良さ、つまり、本質を見極めたり物事を考えたりすることと定義します。
例えば、ある大学教授が、自分の使う言葉が難し過ぎてほとんど誰とも会話できず困っているとしたら、
その人は頭が良くアホです。
例えば、経営者によくありがちな中卒の億万長者の人は、賢くて頭は悪い人です。
堀江貴文さんのような人は頭が良く賢いです。
このマニアックで難解極まりないブログには決してたどり着くのことのできない、
ごく平均的な一般大衆の人は頭が悪くアホです。
そのような定義で話を進めます。
前置きが長くなり過ぎて本題の方が短くなりそうなのですが、
今日伝えたいのは、賢い方ならお察しのように、
頭を良くするより賢くなろう、ということです。
頭が悪くアホな人は、自分がそうであること自体を認識できないので、
過去と同じ繰り返しが未来永劫続きます。
それは大変残念なことなのですが、
そもそもそういう方はこのブログの読者にはおられないので放置します。
そして、時々お見かけするのですが、
頭が良くアホな人こそ、思考を改めていかないと超絶もったいないです。
具体的には、有名大学を出ていたり資格をいっぱい持っていたりするのに、
全然稼げていなかったり人生が充実していなかったりする人です。
そういう人に意識していただきたいのは、目的や結果と手段や過程を混同しないということです。
この文章自体がかなり抽象的ですが、頭が良ければ理解できるはずです。
目的と手段を間違えるとは、例えば下記のケースです。
廃墟不動産投資ではまず空き家を探しオーナーを見つけて交渉します。
そして、契約書などの書類を交わしてから不労収入を手にしていくわけです。
つまり、そこでの目的は不労収入です。
手段はオーナー探しや契約書です。
頭が良くてアホな人は、全然行動しないで契約書の細かいところばかりチェックして、
なぜか学生時代のように勉強を続けます。
そして、単に時間を空費して行動していないので、何の成果も挙げられないということが多いです。
書類についての知識はたくさん増やしたので、自分の中ではしっかり取り組んだ気分に浸っています。
もう少し詳しく見ていきましょう。
例えば、リフォームについて多くの人はボロ家を見たらちゃんと直そうとします。
頭が良くアホな人は、リフォームについても延々と知識を詰め込み費用もかけて、
誰が見ても非の付けどころのないほどきれいに直します。
しかし、それも目的と手段を取り違えています。
不動産投資におけるリフォームの目的は、より安い金額でより高い家賃を得ることです。
その成果は利回りという数字に表れます。
見た目は良くなくてもあまり直さず、安くはなるけどもとりあえず入居者を確保できるレベルで抑えておき、
利回りを計算したら50%程度は得たいところです。
しかし、頭が良くアホな人は、めちゃくちゃきれいに直したので家賃が高くなって入居者がつかないとか、
仕方なく家賃を下げてみたところ利回りが5%とか3%になったとか、
たいていの場合、不動産投資としてはほとんど成果を得られません。
不思議なことに、頭を良くすればしようとするほど、
つまり、知識や資格を増やそうとすればするほど、思考に柔軟性がなくなりアホになっていきます。
私の周りはすごく賢くて頭は悪い人が多いです。
学歴は田舎の高卒で漢字も全然書けなくて、ビジネス用語なんかも間違えまくりなんですが、
本質だけはバッチリつかんでいるので、ものすごい少ない労力ですぐ数千万とか億を稼ぎ出します。
そういう人達を私は常にリスペクトしています。
難しい言葉は知らなくても、売るためには何が必要か、という本質だけは一瞬で考え付くのです。
例えば、商品を売るとき、仕入れる前にすでに見込み客を確保しています。
他にも、商品の詳細を説明しないで、お客さんと雑談ばかりしてさらっと売りさばきます。
頭が良く賢い人はもちろんそのままで構いませんが、
頭が良くアホな人は、知識を入れれば入れるほどますますアホになっていくという残念な法則を理解し、
今以上の勉強や学習は厳禁で、小さなところから逐一、
ゼロベースで自分の頭で考えてみるということをお勧めします。
自分の頭で考えられない場合は、何も考えず延々と行動してみてください。
ゼロベースで考えるとは、契約書の1文1文を一生懸命勉強するのではなく、
「そもそも契約書は必要なのか?」
「書類なんて作らず、電話一本かけたほうが早いんじゃないか?」
と普段の事務作業や自分のやっていることを根底から覆すことなのです。(written by 廃墟不動産投資家)