(尋常じゃなく真面目な随筆) 人口減と世帯数について
国勢調査の結果で、統計が初の人口減となったことが話題となっています。
毎年の人口集計で常に減っているので、当然の数字ですが、不動産投資に携わる人達にとって、改めて気になるものだと思います。
ただし、世帯と人口は別で、世帯数は3%弱増えています。
42都道府県で世帯数が増加しました。
いずれ世帯数も減少してしまうのですが、世帯辺りの人員低下で、人口減に比べて、世帯数の減少は緩やかになります。
ますます進んでいくライフスタイルの多様化により、
「1世帯が1つの家」という現在の価値観にも、変化の兆しが見え始めています。
例えば、家に書斎のないお父さんが、近所のアパートを1つ借りて読書とか会社の仕事を持ち帰ったり、
近隣に倉庫を借りて趣味のバイクいじりを楽しんだり、といった具合です。
昔、東京オリンピックとか冷蔵庫や洗濯機がもてはやされていた時代では、
TVは家族で1台が当たり前でした。
今や1人1台が普通です。
※というかネットがあるので、TV自体が不要になってきました
家も、家族で1軒ではなく、1人1軒ぐらい持っているようになるかもしれません。
※住宅ローンを組まない人の場合
夫婦と子供2人は、現代の価値観では家は1軒です。
しかし、夫婦がそれぞれ自分のプライベート空間を確保するため、どこかに自分専用の部屋を持つことが流行して、
定着するかもしれません。
※お父さんはボロアパート、お母さんはオートロックで築浅のきれいな1DKとなるでしょう
その場合、1世帯が3つの家を持っていることとなります。
プライベートスペースを大切にする風潮の高まりにより、
一世帯または一人が、複数の物件を借りるという価値観の変化が訪れるかもしれない、ということです。
また、外国人観光客の激増が継続しているので、Airbnbしたり、Airbnbしたい人に貸すことで、不動産投資がより稼ぎやすくなっています。
ホテルは建設ラッシュが起きていますが、すぐに現在の需要の吸収には間に合いません。
そもそも巨大投資にはリスクがあるので、外国人観光客の増加ペースに比較すると、ホテル建設はかなり消極的に感じられます。
また、Airbnbは外国人観光客だけではなく、日本人を対象にしていくと、長期的に安定させることができると思います。
ちなみに、日本人「観光客」だけではなく、日本人「地元客」をターゲットに見据えるのです。
先ほど説明した、プライベートスペース意識の高まりにより、日本人「地元客」のニーズは2016年の現在でも確実に存在しています。
今週の名言
満たせないからといって、器を小さくはしたくない。
2016 02 29 廃墟不動産投資家
Comment
色々ヒントが隠れていますね。
部屋の使用用途が広がる中で、結局は立地が良い場所に所有している人が勝ちとなると思います。