所有のバカらしさ
私は週の半分はホテルに宿泊します。
かなりの飽き性なので、
高級ホテルから安宿まで、あらゆるタイプのところに滞在します。
当然のことですが、レジデンシャル系や民泊を除き、
ホテルでは部屋に洗濯機や電子レンジは置いていません。
たいてい、どこかの階にコインランドリーが設置されていたり、
小さい共用室のようなところに電子レンジが付いています。
旅館では、トイレと風呂が部屋の外であることも多いです。
また、キッチンや冷蔵庫も部屋には置かれていません。
高いホテルではルームサービスで、
安宿では食堂のような共用の部屋が利用でき、冷蔵庫も使えます。
このように、生活するにあたって、多くのものはあえて独占する必要がないことが分かります。
コンパクトなビジネスホテルを見てみると、
所有したほうがいい物は、
ベッド・机・椅子・スマホ・パソコン(老人ならテレビ)・衣類・靴
程度です。
金持ちか貧乏かに関わらず、小さな子供と暮らしていないのであれば、
洗濯機や電子レンジ、キッチン、冷蔵庫は独占する必要がありませんし、
きれいな状態が保たれるのであれば、トイレと風呂もシェアすることが可能です。
収入が多かろうが少なかろうが、
無駄に何でも所有してしまうのではなく、
ホテルのように室外で利用できるものはシェアして、
プライベートの部屋を快適で広く活用するのが合理的です。
特に、これからの学生や独身の社会人は、このスタイルが適していると考えます。
王族でもない限り、各個人が電子レンジやトイレを独占するのは、
昭和の高度成長期のような古い価値観だと思います。(written by 廃墟不動産投資家)