不動産における結果と過程、目的と手段
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世の多くの凡庸な人々が持つ特徴の一つに、
過程（process）と成果（result）、または手段（method）と目的（purpose）の混同が頻繁に見られます。
このことは、学歴や資格と関係ありません。
例えば、東京大学を卒業した教養の高い人や、弁護士や医師などの資格を持つ人でも、
頻繁にそのことを間違っています。
逆に、高卒や中卒など学校の勉強に関する知識が少ない人でも、
過程＆成果と手段＆目的がしっかり認識できていると、
経済的な成功者とか優れた人格者になって、
世の中に貢献して日々を楽しく遊んで過ごされています。
不動産投資などビジネスで儲けることを志す３０代・４０代の男性は非常に多いです。
そういう人は、「不動産で稼ぎたいです！」と言われます。
本質的なことしか語れない私はたいてい、
「なぜ不動産なのですか？」
「なぜ稼ぎたいのですか？」
と尋ねます。
「不動産で、空き家問題を解決したいからです」
「お金を稼いで社会に貢献したいからです」
などと彼らは分かりやすい嘘を付き、私はそれを見抜きます。
彼らの本当の答えとは、本人が明確に自覚しているか否かはさておき、
不動産を選んだ理由は、
「ずっと遊んで暮らしている成功者が多いから」であり、
稼ぎたい理由は、
「高級クラブで豪遊したいから、または、カネにモノを言わせて女にモテたいから」であると、
私は安直に乱暴に断言します。
今回の記事は過程＆成果と手段＆目的の論文なので、
上記の例にそれを当てはめてみましょう。
「不動産で稼ぐ」ことは実は本当の目的ではなく、
実は、「カネにモノを言わせて女にモテる」という目的のための、
単なる一つの手段に過ぎません。
つまり、「カネにモノを言わせて女にモテる」という成果を得るために、
「不動産で稼ぐ」という過程が必要だと思い込んでいるのです。
そして、ほとんどの人が、自分が心から望んでいる成果や目的を見失い、
過程や手段の世界でさまよい続けています。
カネにモノを言わせて女にモテるため、
ずっと遊んで暮らしている成功者が多い不動産投資を始めてみたものの、
なかなか安く物件が買えなかったり、
廃墟不動産投資ならオーナーから空き家を借りられなかったりして、
いろんな本を読みあさり、セミナーを受講して勉強していきます。
それでもなかなかうまく進まないので、
不動産の契約書の細かいところをコンサルタントに質問しまくったり、
廃墟不動産投資を始めたいのに「まずは経験から」と自分に言い訳して普通に物件を買ってしまったり、
どんどん本来の目的から遠ざかっていきます。
名門の大学を卒業して一流企業に就職し、
トントン拍子に出世していくようないわゆるエリートでも、
過程と成果をしっかり区別し、
目的をしっかり見定めながら手段を取っていく人はごくまれです。
世間では先生と呼ばれるような職業に就いているような人でも、
成果を忘れて過程ばかりに拘泥し、
目的を見失って手段という大海にすぐに溺れてしまいます。
逆に、あまりにもヤンキー過ぎて中卒だったり、
高校を出てすぐ逮捕されて波乱万丈の人生を歩んだりしていても、
30歳ぐらいにはすでに年に何億も稼いでいたり、
事業はスタッフに任せて自分は海外でずっと楽しく遊んでいたりするような、
本質を的確に捉え続けるタイプの経営者や成功者は、
最短の過程を経て念願の成果を得て、
最適な手段を選んで本来の目的に到達します。
話を元に戻しましょう。
もしあなたが、「空き家問題を解決したい」と嘘を言いながら不動産で稼ごうとしていて、
本当の目的が「カネにモノを言わせて女にモテる」ことである場合、
単刀直入に言うと、
金を稼ぐための不動産投資ではなく、女性に好かれるための恋愛を学ぶべきです。
前述したような、一般的には優秀とされるような、
内面が普通っぽく平均的な人は、本当はモテたいだけなのに、
延々と興味のない不動産とか各種ビジネスのことばかり調べてしまい、
結局、遺伝子にプログラムされた「モテたい」という本来の目的は達成されないまま、
いつの間にかおじいさんになって無個性な生涯を終えます。
半面、世間では頭がおかしいと思われながらも、
何かにつけぶっ飛んで成功するような人は、
最初から成果と目的だけに行動をフォーカスし、
興味のない事業には一切手を出さず、
頭の中は空っぽのまま、
「モテたいなら恋愛を学ぶ！」
「めちゃくちゃ稼いだから仕事しないで遊ぶ！」
「遊び過ぎて満足しきったから、たまには世の中のためにボランティアでもするか！」
といつの間にか社会に貢献しまくって偉大な人生を歩みます。
「あれ、、何で俺、好きでもないDIYばかりに時間を使っているんだろう？？」
「不動産なんて元々興味なかったのに、どうして、毎日物件情報ばかりチェックしているんだろう？？」
と思った方は、自分の本来の目的とか得たい成果のことを、
今一度、正直に思い起こして明確化してみてください。（written by 廃墟不動産投資家）
