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実質年収を考える ~お金は○○方が一番大切~ その1(その3まであります)

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お金の稼ぎ方、お金の増やし方、お金の貯め方など、

 

とにかくお金についての本やセミナーや講座はちまたにあふれています。

 

 

実は、お金に関しては、使い方が最も大切です。

 

 

稼ぐのも増やすのも貯めるのも方法が書籍やセミナーやコンサルにて明示されており、

そのルールに従っていけば、ほとんど誰でも実行することができます。

 

 

しかしながら、使い方については書籍やセミナーやコンサルであまり説明されないので、

 

多くの人が損しているようなケースが見受けられます。

 

 

「実質」と「名目」の考え方について、皆さんご存じのように、全然違うものですね。

 

 

経済指標では実質GDPと名目GDPがありますが、

 

個人のお金の話でも、私は実質と名目をかなり意識しています。

 

 

例えば、給料が1%上がっても物価が2%上がると、名目の収入は増えているのに、実質の収入は減っている事となります。

 

 

生活保護を受けている人は、名目年収(役所から支給される現金)は150万ぐらいしかないものの、

 

医療費や税金や社会保険や家賃、エリアによっては交通費やタクシー代など、生活のかなり広い分野で無償になっているので、

 

実質年収は500万ぐらいという説があります。

 

 

つまり、世間一般の月給が安いサラリーマンさんが名目年収400万、実質年収300万(税金や保険料などがあるので)とするなら、

 

生活保護の人のほうが実質は豊かであることになります。

 

 

実質と名目はそのような考え方なのですが、

 

今回はお金の使い方という概念を加えて説明してみます。

 

 

年収1億円と年収2000万の人がいるとします。

 

 

年収は1億円だけど、

 

お金の使いみちに困ってしまい、さほど欲しくないのにとりあえず高級腕時計を買い、

 

そんなにお金は要らないないけども株を買い増し、

 

「高いから」という理由で手に入れた高級車は、いつも渋滞ばかりでイライラしてしまう。

 

毎晩50万ぐらいの高級クラブに行くけども、お金持ちという扱いを受けるので、

 

あまり素の自分自身として相手と話ができていない。

 

友人が3億のマンションを買ってたから、自分も同じぐらいのものを買ったけど、

 

身体が一つしかないから、寝るところは自宅のキングサイズベッドで十分だ。

 

結局、転売用として保有し、しばらくしたら値上がりして儲けにはなるけども、

 

その利益はまた高級腕時計や高級車しか買うものはない。。

 

富裕な人にとって高級腕時計や高級車は節税になるからお得なのだけども、

 

それは株のような金融商品と変わりなく、心が満たされるものでもない。

 

 

元から車や腕時計が好きな人ならめちゃくちゃ嬉しいはずなのですが、

 

「とりあえず年収1億超えたから高級なもの買っとこうか」

 

という野球選手のような意識では、年収が1億あってもそんなに精神的に豊かになれないものです。

 

半面、年収2000万程度でも、億万長者のように豊かに暮らせている人もいます。

 

 

年収2000万というのは、世間相場的にはかなり稼いでいるほうになりますが、

 

サラリーマンでも外資系なら普通に到達できるレベルであり、いわゆる億万長者とは程遠く、まだまだ一般人の域を出ない収入です。

 

 

しかし、高級車・高級腕時計・マイホーム・高級クラブに関心が無い場合、ものすごく豊かに自由に生きることが可能です。

 

 

なぜかと言うと、現代において多額のお金を使うのは、主に高級車・高級腕時計・マイホーム・高級クラブぐらいしかなく、

 

もしそれらに興味が薄く、見栄を張ってそれらを無理して買おうとする気持ちが無い場合、

 

経済的に全く困ることがなく、「めちゃくちゃ高いものを除外する」という原則を貫けば、

 

値札を見ないで好きなものを買って好きなサービスを受けて、上質でとても快適に生きていくことが可能です。

 

 

例えば、すぐタクシーに乗ったり、ランチが1000円だろうが5000円だろうが好きなほうを選べたり、

 

服の値札が1万だろうが1.5万だろうが気付かなかったり、泊まる旅館が2万だろうが2.5万だろうが意識していなかったり、

 

港をぶらり散歩していて目の前にクルーズ船が停泊していたら、値段を見ずに気分次第でサクッと乗船してしまったり、

 

のような、世間の標準からするとかなり豊かな暮らしを送ることができます。

 

 

ただし、年収2000万だと、「めちゃくちゃ高いものを除外する」という原則は常に気を付けなければなりません。

 

 

欲しくもないのに高級車・高級腕時計などを買わないことのほか、

 

例えばレストランのワインリストで数千円から何十万とか百万とかのワインがある場合に、

 

格好つけて味も知らないのに百万のワインを頼んだりしないようにするということです。

 

 

昔から「百万のワインを飲むために俺は稼ぐんだ!!」と10年ぐらい夢を見てきたのであれば注文すべきですが、

 

年収2000万の人が思い付きで百万のワインを頼んだりするような生活習慣があると、

 

すぐに経済的に困窮することとなります。

 

 

そうした点にはしっかり注意しさえすれば、年収2000万の人でも、

 

年収1億円の人と同程度またはそれ以上の実質的な豊かさを味わうことが可能です。

 

 

こういうことを書くと、「年収2000万ではなく年収1億を目指すべきだ!」という反論があると思います。

 

 

しかし、私は「年収は1億も不要です 年収2000万ぐらいで十分ですよ」ということを言いたいのではなく、

 

「常に実質と名目を意識しましょう」とお伝えしたいと思っています。

 

 

特異な例ですが、年収は1億以上あるのに貯金病・節約病にかかって、常人では耐えられないレベルの極貧生活を送っておられる方も聞いたことがあります。

 

 

名目の数字にだけこだわってしまうと、実質の豊かさを得られないことがあるので、

 

そこにはかなり気を付けなければなりません。

 

 

年収2000万の話はイメージしづらい方もおられるので、次回は、年収1000万と200万の人、と置き換えてみます。

 

その2に続く

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Comment

  1. じゅん より:

    年収で言えば、2,000を超えているのかもしれませんが、次の不動産投資のことを考え、貯金病になっています。今日の記事は参考になりました。今後の生活をもう少し真剣に考えていきたいと思います。

  2. エキスパート より:

    年収は1500くらいですが、マイホームだけ5000弱のを買った他は、トヨタの60万の中古車に乗り、腕時計はチプカシをつけ、お姉さんのいる店には一切行きません。コンビニスイーツを値段を見ないで選べるのがとても幸せです(笑)まあ、嫁と子供がお金を使ってくれるのですが…

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