大盛100円UPの経済学
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かなりの割合の一般の人が、小さいお金を払うのを嫌がります。
定食を頼んだけど、ご飯が少なく、「大盛もあります」と書いてあったので大盛をお願いすると、
「100円ですがよろしいですか?」と言われてついやめてしまう人がなぜか多数のようです。
JRのグリーン席でもわずか千円をケチって、50分ぐらい必死で立ってこらえている人がほとんどです。
荷物なんて即コインロッカーに入れるべきなのに、数百円をケチってずっと持ち歩いているのがスタンダードらしいです。
そして、小さなお金を払うのを嫌がるのとは反対に、大きな金をもらうのをものすごく避ける傾向があります。
私はそんなことを思ったことがないので、なぜかはよくわかりません。
今までの自分が失われるような気がするからでしょうか、、?
例えば、仕事で5万を請求したのに対し、相手が50万払ってきて、「5万なので、1桁間違ってますよ」と指摘したところ、
「いえいえ、あなたのお仕事にとても感謝しているので、そのまま50万受け取ってください」
と言われても99.9%の人が必死で返そうとします。
地の果てまで追いかけてでも返金しようとする人がほとんどのことでしょう。
こうした考えは主に日本人に顕著だと思われます。
もちろん、そもそも1桁違うことを黙って指摘しないのは不誠実です。
しかし、相手がもし50万分払いたいのであれば、そのまま受け取って、相手に感謝すべきです(感謝 each other)。
小さいお金を払うのを嫌がり、大きいお金をもらうのを拒絶するのは、普通に貧乏思考です。
その逆の、お金持ち思考に変えることがお勧めです。
なぜかというと、小さいお金を払うと、それ以上の違いとかメリットがあることが多く、
大きいお金をもらうと、小さなお金をコツコツ積み上げるより成果が早いからです。
900円のうなぎと1500円のうなぎでは、たった600円の違いなのに美味しさは6,000円ぐらいの差があったりします。
逆に、りんごを100円で仕入れて120円で売ることを10,000回繰り返しても利益は20万なのに対して、
不動産を250万で買って450万で売ると利益は200万です。
しかも、相手から喜ばれる確率も高いです。
小さいお金はサクサク支払い、大きなお金は喜んで受け取ると、大きく稼ぐことができると思います。
ビジネスに取り組む際は、
小金を支払うときの拒否反応は封印し、
大きなお金はサクッともらうという考えをぜひ取り入れてほしいです。
5万円の請求のところ、相手が50万払いたいと思うように仕事して、その相手の好意をそのまま受け取ることが重要です。
ちょっと前にふと聞いた話なのですが、超激ウマで1斤200円のパンが予約殺到で8年待ちだそうです。
「美味しい巨大なパンを鬼のような安価で」という理想は素敵ですが、本当に食べたい人が全く食べられない事態になっています。
そのパンは例えば2,000円の価値があるはずなので、2,000円に値上げして、食べたい人がすぐ購入できるようにすべきだと思います。
そうなればお客も喜ぶし、パン屋さんも10倍稼げます。
50万円分の仕事で5万だけしか請求しなかった場合、本来の価値の50万を支払いたい人はいっぱいいるということを知りましょう。