「お金がない」という言葉の基礎控除
近くにいる誰でも構わないので、
「あなたはお金をたくさん持っていますか?」
と尋ねてみてください。
その人が、パチンコで負けてばかりの居酒屋の店員でも、
繁盛しない中華料理屋のオヤジさんでも、
高学歴で日本を代表する有名企業の課長さんでも、
地域の人なら誰もが知る病院のお医者さんでも、
広い池と立派な日本庭園を抱えた大豪邸に住むどこかの企業の創業者さんでも、
私のようなサイコパスのレベルで正直者なごくごく少数の人を除き、
全員が「いやいや、全然持っていないですよ」と答えます。
特に、お金持ちであればあるほど、否定の度合いは強まる傾向です。
金持ちの口癖は「全然お金がない」「うちは貧乏」です。
日本人の平均貯蓄は、2人以上の世帯なら1800万です。
平均値と中央値とでやや差は生じますが、
過大申告より圧倒的に過小申告のほうが多いであろうことを考慮すると、
「みんな1800万ぐらい持っている」と考えてもおかしくないと思います。
つまり、人が「全然私はお金を持っていない」と言うとき、
それは、「0.2億しか持っていない」という意味に捉えても差し支えありません。
「うちには一円もありません 0.2億を除いては」
「金欠で今月苦しいんです 0.2億を除いては」
「我々庶民には贅沢するお金なんてありませんよ 0.2億を除いては」
「そんなお金、払えるわけないじゃないですか! 0.2億を除いては」
「安月給なんで高速道路なんて気軽に乗れませんよ 0.2億を除いては」
「今月は何かと出費がかさみまして、、財布は空っぽなんです 0.2億を除いては」
「毎日お弁当を作って節約して貯金しなきゃ! 0.2億を除いては」
「少ないお給料で必死でやりくりしてるんです! 0.2億を除いては」
と相手の言葉を勝手に解釈するのは、統計的には間違っていません。
残念ながら、ほとんどの人はお金に関して嘘つきです。
お金のことなら、特に日本人は、まるで精神異常者のように完璧に嘘をつきます。
以上のことから、寄付を除き、あなたがお客から商品やサービスの代金を受け取ったとしても、
「貴重なお金をいただいた」
とは思わないことをお勧めします。
「貧民であってもさすがに0.2億ぐらいはおそらく持ってるんだから、これぐらい当たり前じゃない?それより、もっと払ってもらうにはどうすればいいかな?」
とさらにお金を自分へ移動させるアイデアについて思いを巡らせるほうが生産的です。
美容整形の脂肪吸引みたいなものです。
ビジネスで大切なのは、実はお金への感謝よりも、
もっと自分の脳を活性化させることです。
そのほうがお客の満足度にもつながりますし、自分も稼げます。
全身ブランドづくしのパリピが実は貧乏なのとは逆に、
89.9%のごく普通の平凡な人々は金持ちの可能性が高いです。(written by 廃墟不動産投資家)