無料で得ることの本質
無料で何かを手に入れることについての情報はネット上で多く見られます。
しかし、そのどれもがデジタルでコミュニケーションの外側に位置しています。
詳しく言うと、無料で何かを得られる裏技とは、
企業のキャンペーンをはじめとした、アプリやポイントなどを使う方法がほぼ全てだということです。
具体的には、無料で何かを得るために、長い行列に並んだり、一生懸命に口コミを投稿したり、
ポイントカードを毎回準備したり、欲しくもないものを買ったりしているわけです。
それは本来の意味での無料ではありません。
企業の思惑に絡み取られているだけであり、また、労働や時間のかかる作業の対価でもあります。
本当の意味での無料とは、アナログでフレンドリーな勇気から生まれるものです。
どういうことかと言うと、企業活動とは全く無関係で、何の労働も作業も発生しない、
ただ単に得るだけ、というのが無料の本質です。
具体的には、タクシーは使わず行き先が一緒の人に車に乗せてもらったり、
急な雨のときにコンビニに行かず誰かに不要な傘をもらったり、
ホテルの受付でお願いして部屋をアップグレードしてもらったりすることです。
すなわち、本当の意味でいろんな物やサービスが無料になるのは、
一切の対価が発生しないときなのです。
そこで必要となるのは、アプリを入れたりLINEのお友達を登録するようなデジタルなことではなく、
他人にいきなり厚かましくお願いしてみたり、
理由もなく笑顔で頼んでみたりする、非常にアナログな行動です。
そして、もう一つ必要なのが、スマホで淡々と名前を入力するような事務作業ではなく、
人に対してまるで元からの友人のように接してみるという勇気なのです。
分かりやすい身近な例をいくつか挙げてみます。
郵便局の窓口で先日、あるビジネスマンが、私にとってはあり得ないような独り言をつぶやきました。
「あ、一箇所、付せんを貼らないといけない💦 買いに行かなくっちゃ」
ちょうど、私も書類に付せんを貼らないといけない状態だったので、
そのビジネスマンの頭の固さというか思考停止の度合いに驚愕したのです。 今回の記事は面白いのでもったいぶって次回に続きます(written by 廃墟不動産投資家)