なぜ職人さんやスタッフさんや安いホテルが見つからないのか?
最近は、タクシーはアプリを上手に使わない限りはなかなかつかまりませんし、
職人さんに何か作業をしてもらおうと思っても、
まともではない人も含め、忙し過ぎて対応してもらえません。
コンビニやチェーン店が臨時休業してしまっていることも、
ものすごく珍しいことではなくなりました。
引越屋さんや車の修理屋さんも予約や注文がいっぱいで、
たいていはかなり待たされることになります。
最近では、首都圏だけでなく、全国各地でホテルが全然空いておらず、
カプセルホテルやネカフェでの宿泊を余儀なくされている方も多いことでしょう。
これらの事象は一体何を意味してるのでしょうか?
実は、コロナ騒動(西洋はワクチ○販促、日本はマスク禍)で傾向が見えなくなったのですが、
その前から深刻な人手不足の状態が進行していました。
コロナ騒動(マスク禍)により一時的に様々な経済活動が非常に滞留してしまったので、
十分活躍できるような人が職を失うなど、短期的な過剰人員が発生したのですが、
徐々に社会が再び活発になっていくにつれ、元々の人手不足が可視化されたからです。
ただ、日本でのこの人手不足はたちの悪い性質を持っています。
本来、人手不足は好景気によって起きます。
客が多過ぎてスタッフが不足するわけです。
日本ではそういう好景気のパターンではなく、
若者が減って高齢者が増えていることが主因です。
例えば、ある会社や組織で、10人が定年でやめても、
5人しか新たに入ってこなければ、5人が不足します。
一部の分野では、その不足する5人のうち、数人は外国人が補っていました。
しかし、日本の賃金は欧米どころか、香港やシンガポールを下回り、
今では韓国にも及ばなくなりました。
すなわち、以前は韓国人が日本に出稼ぎに来ていたのに、
今ではそれどころか、パキスタン人やベトナム人がどの国で働くか考える際、
日本より韓国が選ばれてしまう可能性が高いのです。
このような状態の場合でも、諸外国ではあまり人手不足は進みません。
なぜなら、平気で値上げするからです。
例えば、タクシーの運転手が集まらない場合、
給料を倍にして運賃もそれ以上に値上げしてしまいます。
なので、とりあえず労働者はどこかから集まってきます。
日本人は儲けることよりもクレームを恐れる民族なので、
サービスもモノもほとんど値上げしません。
各地の飲食店には以前よりもかなり行列が見られますが、
本気の客だけを残すために急に価格を倍に上げて調整しないため、
私達が気軽に時間を選ばずランチすることは難しくなりました。
例えば、ロイヤルホストはもう常に待ち時間が長いので、私は利用することをやめました。
※ある裏技を使うと、行列はスルーできます ただ、あまり頻繁に使うべきではない技です
こういう系統のことを知りたい人は、イベントや個人面談などで直接、口頭にて私に尋ねてください
実を言うと、この人手不足はこれから本番を迎えます。
いろいろなサービスが立ちゆかなくなり、
非常に便利だったこの社会構造はみるみる崩れていきます。
ホテルは清掃スタッフを集められないので、
本当は空室ばかりでも満室と表示されて予約できないわけですが、
今後はカプセルホテルやネカフェですらも運営が厳しくなっていきます。
そして、不動産投資においては、
どうしても外すことのできないリフォーム、
すなわち、現状がボロボロである物件の価値を上げるために必要不可欠な職人さんは、
ますます確保できなくなっていきます。
人口減少によって入居者募集がどんどん難しくなることと並行し、
人手不足で一般的な不動産投資はさらに儲かりにくくなっていきます。
こういう時に必要になるのは、ソフトで何とかするという考え方です。
リフォームで物件の価値を上げるのがハードであるなら、
ソフトとは、物件の説明や見せ方で価値を創るという私の考え方です。
普通に物件を購入し普通にリフォームして普通に入居者を募集する、
そんな不動産投資はもはや石器時代の遺物として、
しばらくすると、典型的な詐欺師の商材からも除外されていく運命が待っています。(written by 廃墟不動産投資家)