知識不足こそ圧倒的に成果を得る秘訣 不動産なら宅建は不要
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私は不動産投資家と名乗っているにも関わらず、不動産の初心者よりもその知識が圧倒的に少ないです。
例えば、超絶基本的な用語である建ぺい率・団信(I’m dancin’ nowってこと?)などの言葉の正確な定義は知らず、
知識量は一般不動産投資家の100分の1とか500分の1しかありません。
しかし、私は普段から、自分より知識が数千倍以上ある一般不動産投資家やプロの不動産投資家や不動産屋さんなどに、不動産についてコンサルしています。
他にも、時々、医学の知識が数千倍以上ある医師に医学についてアドバイスしたり、
法律の知識が数千倍以上ある弁護士に法律について相談を受けたりしています。
なぜそんなことが可能になるかというと、
知識を「わざと」入れないことにより、知識がある状態の弊害を完全に取り除き、
知識を持たない世の大半の人達、つまりお客の感覚をしっかり把握・推測できるからです。
他の例を挙げると、大学教授は、知識が豊富です。
しかし、その知識の多さがゆえに、話す言葉が非常に難しくなってしまい、
学生には全然理解されず、皆が講義中に寝てしまうわけです。
もし、知識が不足した状態で話した場合、専門用語などは使わず、というか使えず、
学生同士がしゃべるような平易な言葉で、身振り手振りを使って、
日常的な具体例をいっぱい挙げて説明しようとするので、
おそらく、面白い授業だと思ってもらえます。
このような場合、全く知識を持っていない状態のまま、
生徒が皆つまらなさそうに寝てしまうことに悩む大学教授に、
どのようにすればその科目について効果的に教えることができるかというアドバイスを提供できます。
知識を持っていない場合、考えることも話すことも全て素人感覚のままを保てます。
そして、取引先もお客も皆、たいていは素人であることを考えると、素人の目線を維持するほうが重要です。
専門知識を入れてしまうと、難しい言葉で余計なことをくどくどと説明したり、相手が知ったかぶりして意思疎通が困難になったりします。
注意してほしいのは、知識が全く素人と同じだと、そもそも指導したり専門家だと思ってもらったりできないので、
素人が10で玄人が100なら、12ぐらいの知識の量は必要です。
わずかに素人を上回る程度です。
医学なら、アレルギーはなぜ起こるのかとか、副作用とはどういう意味かなどは理解しています。
法律なら、条例と法律の違いとか、善意の第三者とは何かぐらいは知っています。
ビジネス全般なら、配当金とは何かとか、助成金と補助金はどう違うか程度は分かります。
そんなレベルです。
プロからすると、「そんなこと幼稚園児でも知ってるだろ!条例と法律の違いぐらいオムツしてる赤ちゃんでも説明できるぞ!」
と猛反論されるところですが、実のところ、素人はそういうことすら知りません。
素人が、そのレベルの知識を持っていないという実情を、正しく把握していることが重要なのです。
世間の大人は、実に9割が小学校低学年レベルの知的レベルであるという脳の研究レポートも存在するほどです。
知識を大量に仕入れてしまうと、素人のレベルが分からなくなって、
簡単なことも難しいことも難しく考えるようになって、何かと非効率に堕して生産性が落ちてしまうのです。
数学なら、答えを丸暗記するのではなく公式を活用できることこそ成績につながりますが、
答えの暗記が知識で、公式の活用が知恵と言えます。
知識など要りません。
重要なのは、無知識のまま知識人を指導できるほどの、シンプルな知恵なのです。(written by 廃墟不動産投資家)